ハリスはアジにバレている!?アジとハリスと私の考え
アジングをしていると、一度はハリスについて考えたことはありませんか?
例えば・・・
ハリスを太くするとアジにバレてしまうのではないか?
でも、細くしてしまうとラインブレイクや不意の大物に対応できるか心配。
そもそもアジはハリスを見えているのか?
・・・など。
今回は、アジの視力や感覚からハリスは察知されているのか、ハリスに対する私の考えについてお伝えします。
アジはハリスを認識しているのか?
結論から言うと、アジはハリスを視認、あるいは感知しています。
しかも、人が思っている以上に・・・
そして、ハリスだけでなくメインラインやジグヘッドなどの、海中にあるものは察知しています。
もちろんアジだけでなく、ほとんどの魚がそれぞれの特性を用いて同様にハリスなどを察知することができます。
そうでないと、そもそも魚は海中で生活できません!
さらに、とある実験によると魚は針ではなくハリスを危険なものとして学習し、ハリスの付いたものに一定期間スレるという結果が得られたと記されていました。
視覚で感知
アジの視力(静止視力)は約0.1~0.12程度と言われています。人間と比べると視力は低くて近視気味です。その代わり動体視力は非常に優れており、水中で動くわずかな物や変化に正確に反応することができます。
そのため、プランクトンのような微細な餌の動きやシラスなどの小魚の素早い動きも見逃さず捕食します。
ちなみにアジの視野は片側で約180度、全体で320度以上の範囲を見渡たすことができ、識別距離は約2m(濁りなどの影響で変化あり)と言われています。つまり、この範囲内で動いたものをアジは認識している可能性が高いということになります。
(イメージ図)

アジの視野の範囲内でハリスが光(太陽や常夜灯など)によって反射した場合、アジはハリスを認識する可能性が高いです。
では、動体視力でなく静止視力ではどの程度でハリスを認識することができるのか?
人と同じ基準で考えた場合にはなりますが、約10cmまでハリスに近づくと物体として認識できると考えられています。(濁り等の条件で変化します)
魚がルアーを追ってくるけど、一定の距離まで近づくと追うのをやめるのはハリスが物体として認識された瞬間なのかもしれません!
さらにハリスが細くなればなるほど、認識できるまでの距離は近くなります。
つまり、動体視力で認識されなければ(ハリスが全く動いていない状況かつ光による反射なども無ければ)、ハリスを細くすることでアジは目でハリスを認識することは難しくなると言えます。
しかし、実際のアジングにおいてはハリスを全く動かさないことや、光の反射をゼロにすることは不可能です。
側線で感知
魚は体の側面に「側線」とよばれるものが並んでいます。

この側線は水の流れや振動、圧力の変化を感知する非常に鋭敏なセンサーです。
アジは視力以外にも、この側線でハリスを感知しています。
ハリスが水流を切る際に、その背後には微細な渦(カルマン渦)が発生します。アジはこの渦による水の揺らぎを側線で捉えることで、「そこに何か細長い物体がある」と立体的に認識します。
さらに、ラインが太くなればなるほど、発生する波動(水の乱れ)も大きくなります。アジにとってその波動は自然界のもの(プランクトンや小魚)とは異なるものとして認識されます。
最後はハリスに近接した際に、顔周りにある感覚孔でわずかな水圧の変化を捉えることで、そこに「何かがある」と認識します。
もちろん接触刺激にも反応するため、ラインに接触した際にも「何かに当たった」という認識をします。
視力以外にも体の感覚を利用して、アジは海中の状況を把握しています。
ハリスに対する私の考え
アジは視覚や側線でハリスを高い確率で認識することができます。
それを踏まえた上で、私はハリスをどのように選択しているかについてお伝えします。
結論から言うと、こちらの記事でも少し触れましたが、私はハリスを選択する際は可能な限り細いものを選択するようにしています。
まず、ハリスをアジから認識されないようにすることは不可能だと考えています。アジングはルアーを操作するため、基本的にハリスにテンションがかかります。頑張ってワームを漂わせたとしても、アジの側線で違和感を感知されてしまいます。
では、なぜそれでもハリスを細くするのか?
それはジグヘッドの操作性を少しでも高めることに専念したいからです。
海中でハリス(ライン)が受ける抵抗は思ったよりも大きいです。
そのため、メインラインと比べると短いハリスですが、少しでも細くすることで潮流の抵抗などを減らして操作性を高めることができると考えています。
そもそもルアー釣りはルアーを操作して魚を釣る釣りになります。ということはシンプルに考えてルアーを操作しやすいタックルを考えるべきだと私は思います。
そのためにハリスを細くして、少しでも操作性が上がるようにと考えています。ついでにハリスを細くしたことでアジの違和感が少しでも減り、渋い状況でも食ってくればそれに越したことはありません。
ハリスやメインラインを細くすることで心配になるのが、アジを抜きあげられるのか、不意の大物に対応できるかですが・・・
思ったよりラインは細くしても大丈夫というのが私の経験則です。
私は基本、エステルライン0.25号(S-PET)+フロロカーボン0.6号(プレミアムマックス)という組み合わせでアジングをしています。その組み合わせで、アジなら27cmを抜き上げ、シーバスなら50cmくらいを問題なく寄せられました。それ以上の大きさはヒットしていないため分かりませんが、思った以上にラインの耐久力はあると感じています。(メーカー等で耐久力の差はあると思います)
それと、不意の大物に対応する強度は必要があるのか?
・・・とも私は考えています。
アジを釣るためにアジングをしているのに、不意の大物に対応するために無駄にラインを太くしてしまい、結果的にアジを釣りづらいタックルにしてしまっては本末転倒です。
そのため、不意の大物が掛かったら諦めるくらいの気持ちでアジングをした方が結果的にアジは釣れるかもしれません。
以上のことから私はメインライン、ハリスを可能な限り細くしています。

*現在はエステルライン0.2号+フロロカーボン0.4号を試しています。
(先日、その組み合わせで20cmオーバーのメバルを釣り上げました)

まとめ
アジは視力(静止視力)は人間より低いですが、高い動体視力や側線によってハリスを認識することができます。
そのため、アジングにおいてアジからハリスを認識されないようにすることは限りなく不可能であると言えます。
それでも私は可能な限りハリスやメインラインを細くすることで、ジグヘッドの操作性の向上やアジの違和感の軽減につながる可能性があると考えています。
みなさんも、自分の通うフィールドの環境やアジのサイズと相談しながら、現状より細いハリスを試してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、新たな発見があるかもしれません!
